アレルギー性鼻炎の治療

  アレルギー性鼻炎の治療は基本的にはアレルゲンから回避するのがベストです。しかし、アレルゲンは日常生活の中で発生しているものが多く回避するのは困難です。そのため、第一選択としては薬物療法が選択されます。また、薬物療法が効果がない、薬剤が服用できないなどの理由で手術療法が選択されます。手術療法では、外来で行う鼻粘膜焼灼術や入院して行う下甲介切除術やVidian神経切除術があります。東京センタークリニックでは薬物療法から外来手術までを担当しています。入院手術に関しては連携病院へ紹介しています。

空気清浄療法

  室内塵に対して空気清浄機は有効です。ただし設置場所に気をつけてください。寝室に設置するのがよいと思います。また、ご自身の頭側から足元にきれいな空気が流れるのが理想です。一日の中で一番長くいる居住空間をきれいにしてアレルギーの発症を抑えてください。

理学療法(温熱エアロゾル療法

  薬物アレルギーや妊婦さんで薬の投与が困難な方に有用です。水を温め、鼻腔内温度が43℃になるように設定したエアロゾル発生装置を用います。43℃はウイルスや細菌が死滅する温度限界です。ヨーロッパで開発された器械ですが、当初感冒治療に利用されました。この温度で、粘膜上皮でのアレルギー反応が抑制されることが報告されています。

薬物療法

  抗アレルギー剤を主体に治療します。通常、一日1回から2回服用します。即効性はありませんが、長期にも服用可能です。スギ花粉症では飛散開始1〜2週間前から服用するとシーズンの症状を抑えるといわれています。眠気の副作用が問題視されている抗ヒスタミン剤は即効性があります。1回服用しても効果が分かります。したがって、抗ヒスタミン剤の投与を如何にするかが患者さんから見た名医の分かれ目です。抗ヒスタミン剤は夕食後に服用することによって、症状を抑えることができます。もし、眠気の副作用が出現しても問題が少ないと考えるからです。点鼻薬には、抗ヒスタミン剤、血管収縮剤やステロイド剤などが含まれているものが使われています。スギ花粉症で眼症状がある場合は、抗アレルギー剤の点眼薬も処方します。眼瞼結膜のただれが強いときは、眼科への受診を勧めます。

手術療法

薬物療法で効果が見られない。薬物療法に対して不安がある。薬を服用できないなど、薬物療法が継続不能な時は手術療法の選択時期といえます。手術には外来で行う手術と入院して行う手術があります。外来で行う短時間手術には下甲介粘膜焼灼術(レーザー鼻粘膜焼灼術、アルゴンプラズマ療法)が主に行われています。日帰り手術や入院手術として、アレルギー性鼻炎に対して下甲介切除術、粘膜下下甲介骨切除術や後鼻神経切除術、鼻中隔弯曲症に対して鼻中隔矯正術、副鼻腔炎を合併している場合は鼻内副鼻腔手術(ESS)を行うことがあります。